NHKが「24時間テレビ」批判?Eテレで「感動するな!笑ってくれ!」

いろいろな意味で注目された
今年の「24時間テレビ」。
批判にさらされるのが恒例となった感があるが、
障害者差別は「愛」で解決できるのか。
NHK番組の挑戦から、
コラムニストのオバタカズユキ氏が考察している。

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8月28日の夜(19時~19時30分)に放送され
るEテレ『バリバラ』が楽しみだ。
同番組公式HPの放送予告文はこうなっている。

〈「感動するな!笑ってくれ!」
というコンセプトで始まったバリバラ。
しかし、いまだ障害者のイメージは
「感動する・勇気をもらえる」というものがほとんど。
「なぜ世の中には、感動・頑張る障害者像があふれるのか?」
その謎を徹底検証!
スタジオでは
「障害者を描くのに感動は必須か?」
「チャリティー以外の番組に障害者が出演する方法は?」
などのテーマを大討論!
Twitterで視聴者ともつながり、
みんなで「障害者の描き方」を考える。〉

放送タイトルは、
〈【生放送】検証!「障害者×感動」の方程式〉。
もうお分かりのように、
裏番組の『24時間テレビ 愛は地球を救う』に
ライブでケンカを売ろうというわけである。

8月27日18時30分~28日20時54分に放送する
今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』は、
番組テーマを「愛~これが私の生きる道~」としている。
ラストの盛り上げに入ろうかという時間帯にぶつかる
『バリバラ』には、
ぜひ日テレに向けてこう問いかけてもらいたい。

愛、愛、言ってるだけで、障害者は救われるの?

そういう一方的な善意の押し付けは
「キラキラ差別」って知ってる?

最近は“攻めのNHK”のイメージも出てきているEテレだ。
中でも福祉情報番組『きらっといきる』(放送終了)内企画として
2010年4月から始まり、
2012年に独立した『バリバラ』は、
有名無名を問わず、
障害者がエンターテイナーとして出演し笑いを取ろう、
というラディカルな番組である。

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今春からは対象を障害者に限らず、
LGBTなど
〈「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」
の人たちにとっての
“バリア”をなくすために、みんなで考えていく〉
番組へマイナーチェンジ。
〈緊急企画 障害者殺傷事件を考える〉など、
硬派なジャーナリズム路線も取り混ぜ、
攻めの姿勢をさらに強めている。

ならば、日本のテレビ界最強の福祉系番組に
真正面(真裏?)から噛みついてみせてほしい。
予告の動画では、番組MCの山本シュウが、
「何かが起きる~ッ!」と叫んでいる。
30分番組で何が起こせるのか、要チェックだ。

ところで、そうして同じテレビ界にも批判者が現れた
『24時間テレビ』は、
なにやら放送前からバタバタである。
オリエンタルラジオと共に
番組パーソナリティー役を務める予定だった俳優の高畑裕太が、
23日に逮捕されてしまった。

容疑は強姦致傷。
読売新聞によると、高畑容疑者は、
警察の調べに対し
「間違いありません。女性を見て欲求が抑えきれなかった」
と容疑を認めているとのこと。
福祉的にお話にならない。

逮捕の当日、『24時間テレビ』の公式HPは、
さっそく番組パーソナリティーとして記されていた
「高畑裕太」の文字を消した。
のみならず、彼は同番組の目玉である
24時間テレビドラマスペシャル
『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた』
の出演者でもあり、
そのドラマ公式HPのキャストのページからも氏名が消えた。

なんでも彼の登場シーンは代役を立てて撮り直すとのこと。
ドラマの放送は27日の21時頃で時間がない。
いったいどう修正できるのか気になる~、
とネット上ではへんな期待を集めている。
「テレビ屋の意地を見せてくれ!」
など日テレにエールを送る声がある一方、
「視聴率アップでウハウハですね~」
的に揶揄する向きも強い。

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それでなくとも長いこと、
『24時間テレビ』は、良くないウワサが絶えない番組であった。
チャリティー番組の看板を出しておいて
出演者に高額のギャラを出す異常、
テレビ局も広告収入でボロ儲け、
チャリティーマラソンの走者は車を使うなど
完走なんか真っ赤なウソ。
どこまでそうなのか、真相は闇の中だが、
上記はもはや「24時間テレビの三大疑惑」として
定説のようになっている。

1978年放送開始以来、
38年間も続けてきた巨大な人気番組だ。
大きな金が動くので、いろんな利権も発生するだろうし、
いわゆる「演出」「編集」もさまざまに施されているのだろう。
肝心なのは、それらコミでも、
あの番組に存在価値があるかという点だ。

Eテレの『バリバラ』は要するに、
「頑張る障害者=感動」という図式でしか
社会的マイノリティーを捉えることのできない不自由さの象徴、
もしくはその態度の発信源として、
『24時間テレビ』を批判しようとしている。

たしかに、ハンディキャップにめげず戦う者の姿は美しい。
私だって、容易に感動する。
でも、だったら、依存症というハンディキャップを乗り越えようと
頑張ってクスリ断ちをしている元有名人たちに
なぜ目を向けないのか。
それは犯罪だから、か。

だとしても、ならばなぜ身体障害者ばかり取り上げて、
精神障害者にはちゃんと向き合わないのか。
絵にならないからか。
愛では救えないからか。
いや、そんなら3年前の8月に出版され、
大きな話題を呼んだ『統合失調症がやってきた』を熟読し、
そこにあるコンビ愛の深さを知り、
松本ハウスの2人に番組出演を依頼してくれ。
そうすれば、いまだに根深い精神障害者蔑視の風向きが変わる。
そんな大きな力があの番組には潜んでいる。

チャリティー番組である『24時間テレビ』は、
過去38年間で356億6732万304円の寄付金を集めたという。
そのお金はすべて「福祉」「環境」「災害復興」などの支援に使われ、
例えば、これまで方々の施設や団体に
1万台以上の福祉車両を贈呈してきた。
2013年12月に公益社団法人の認定を受けた
「24時間テレビチャリティー委員会」の公式HPでは、
その成果を高らかに謳いあげている。

でもね、38年間頑張ってきて、
もっとも大事な視聴者に対するチャリティー精神の啓蒙・普及は、
どれだけ成果をあげただろうか。
数字で数えられないから分らないではなくて、
『バリバラ』のようなアンチが公然と現れ、
その背景には
「24時間テレビは偽善番組だ」
という大勢の視聴者の声があることをどう捉えているのか。
私たちのやっていることは逆にチャリティー精神の破壊かもしれない、
と制作者たちは一度でも考えたことはあるだろうか。

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番組と一心同体の関係にある
「24時間テレビチャリティー委員会」の公式HPをじっくり見て回って、
「あれ?」と気づいたことがある。
これまで集めてきた寄付金の総額を
放送年ごとに記した一覧表だ。

寄付金総額が、
2014年は9億3695万5640円、
昨年2015年は8億5672万8209円、とイマイチなのである。
前記したように過去38年間の全総額は356億6732万304円。
38で割ると、1年あたりの平均は9億3861万3692円で、
直近2年はそれを下回っている。
公益社団法人の認定を受けたことで、
寄付金には寄附金控除や損金参入など
税制上の優遇措置が適用となった。
その効果が出たはずの2年間なのに低調なのだ。

番組の視聴率はここ20年以上ずっと好調。
テレビ低迷の時代にあっても、
平均視聴率15%超えをほぼ毎年達成、
目玉のドラマは20%超えを当たり前のようにしている。

人は集まる。
が、金が集まらなくなってきた。
その社会的背景には何があるのか。
それは愛で解決できるのか。
感動していればそれでいいのか。

感動には思考ストップの副作用もある。
愛より頭が必要な時代になってきており、
『24時間テレビ』も熟考の時をむかえている。
そう私には思える。
             (引用「NEWSポストセブン」)
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一回も見たことないです
「24時間テレビ」。
さあ感動しましょう!
という姿勢がそもそも嫌だから。
なんでテレビにそんなこと強制されなきゃいけないんだ?
と思います。
しかも卑怯だよね。
「興味ないです」と正直にいったら、
それだけで後ろめたい気持ちになるような、
そういう番組の作りかたは。
Eテレ個人的に好きなので、
ぜひ頑張ってもらいたい。

テーマ : 芸能界のニュース
ジャンル : アイドル・芸能

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